滞在5日目にしてビックイベントがやってきた。なんとシーカヤックに乗れることになったんだ!キャンプ場で仲良くなったリッチなおじさんが貸してくれることになった。30万くらいするやつなんだって。そんな高価なものを貸してくれるなんて太っ腹だなあ。軽く漕ぎ方を習って準備OK。せっかく漕ぐからとりあえず対岸の無人島を目指すことにした。上級者であれば10分で往復出来る距離だと聞いた。初心者もなにも、人生初めてシーカヤックを漕ぐ僕はどれだけ時間がかかるんだろう。それよりも単にキャンプしにきてこれに乗れるなんて本当にラッキー。
とりあえず無人島行くでしょ!
それしかない。船漕いで行く場所と言えば無人島!初心者キャンパーの僕にはその考えしかなかった。滞在しているキャンプ場のちょうど向かい側に無人島があるみたいだからとりあえず目指すことにした。結構近いし、多分大丈夫でしょう。
結構簡単に進める!
あれれ。かなりいい感じで進める!もしかしてカヤックの才能があったのかしら。なーんて思っていたら潮の流れと風で船が回ってしまった。これは初心者的に結構焦る。写真の風景をよく見てもらうと、目指している無人島と別な島が目の前にある。
でもさすがはこの船。初心者が乗っても簡単に進めるし、転覆もなかなかしない。乗った感じではすごく安定していた。横から大きな波を受けない限り倒れないんじゃないかと感じた。
ちょっと荒れているエリアは超コワい。
波が来てるんだよおおおお!でっかい横波が!!「大したことないじゃん」って思ったでしょう。でも初心者にはめちゃくちゃコワいんだ。写真で見るとすっごく小さな波だけど、シーカヤックに乗って近くで見ると自分と同じくらいの高さの波だ。これ喰らったらひとたまりもないんだろうなあ。。
往復に30分かかった。
本当につかれた。30分間も転覆の恐怖と戦いながら漕ぎ続けるとけっこう疲れる。当然僕の腕はパンパンに張っている。多分僕にもっと力があれば楽に漕げたんだろう。アウトドアを楽しむにも筋肉が必要なんだと実感してしまった。
それでも楽しさはピカイチ!これを乗りこなして自由に移動できたらどんなに気持ちがいいのだろう。無人島にも好きに渡れるし、自転車を使わなくてもコンビニにも漕いで行ける。キャンプ場で仲良くなったカナダから来ている人は通学にカヤックを使っていたらしい。それほどカヤックは移動に優れているんだね。
今回のカヤックの旅は本当に楽しかった。ちょっと休憩をするために広い海の真ん中に佇んでいる時は「自分はなんて小さな存在なんだ」という思いが芽生えてくる。そしてゴールまで漕ぎ終わると「自分の力でこの海を渡ることだってできる」という達成感も得ることが出来た。だから、”普段会社の椅子でふんぞり返っているちょっと偉い方々”にも是非この旅をお勧めしたい。昔のように謙虚な自分を、自信を失わずに取り戻すことが出来るかもしれない。
まとめ
お高いカヤックは乗り心地最高だ!
カヤックは冬でも落ちない限り寒くないからオススメ!
乗る時は必ずライフジャケットを着用しよう。